大塚家具の経営権をめぐり創業者で前会長の大塚勝久氏（７２）と長女で社長の久美子氏（４７）の争いに関連し、
勝久氏が同社の大株主である資産管理団体「ききょう企画」に対して、１５億円の支払いを求めた訴訟の口頭弁論が
１３日午前、東京地裁で開かれた。久美子氏が出廷し証人尋問が実施された。午後からは勝久氏の尋問も行われる。
《経営方針をめぐり対立した父娘。今年３月の株主総会で互いの解任を求めて争う事態に発展し、久美子氏の議案が
承認され、勝久氏は会長職を外れた。お家騒動を繰り広げた２人が、今度は法廷で何を語るのか注目が集まる》
《今回の訴訟は、勝久氏が平成２０年４月に久美子氏の妹が社長を務めるききょう企画の社債を１５億円で引き受けたが、
期限の２５年４月を過ぎても償還されないとして訴えたもの》
《勝久氏はこの訴訟とは別に、ききょう企画が２５年１０月に保有する大塚家具株１８９万株の名義を久美子氏に変更
しており、この変更が無効として返還を求める訴えも起こしている》
《騒動後、久美子氏は２２年ぶりに大塚家具のブランドロゴを一新した。今月から放送された新ＣＭでは、父と娘が
ショールームでカーテンの色をめぐり母にたしなまれるシーンを描くなど、お家騒動を意識したもので話題となった》
《法廷は東京地裁５２６号。一般傍聴席は２５人分だったが、傍聴希望者が殺到。２１８人が抽選に並んだ》
《法廷には傍聴席から見て左側に勝久氏が着席して開廷を待っている》
裁判長「それでは開廷します」
《裁判長が宣言し、原告と被告側の弁護士間で書証のやりとりを約５分間続けた。その後、紺色のスーツ姿に真珠の
ネックレスをした久美子氏が姿を見せた。裁判長に一礼したが、勝久氏に目を合わせなかった。勝久氏も目をつぶったり、
視線を落としたりしていた》
《証言台の久美子氏が裁判長から説明を受けた後、久美子氏側の弁護士が立ち上がり質問が始まる》
《久美子氏は手に白色のハンカチを握りしめ緊張感を漂わせる一方、勝久氏もネクタイがねじ曲がっているのに気づかず余裕が
ない様子が見られた》
続き
前編 久美子氏のターン
http://www.sankei.com/affairs/news/150713/afr1507130021-n1.html
後編 勝久氏のターン
http://www.sankei.com/affairs/news/150713/afr1507130042-n1.html
「裏切られた」と涙ぐむ姉妹 父は社債引き受けで「子供たちの生活を援助」と証言
http://www.sankei.com/affairs/news/150714/afr1507140001-n1.html