新国立ずさん見積もり新たに 資材置き場費用が総工費に含まれず
事業主体であるJSC「考えてない」
参院の文教科学両委員会で新国立競技場についての集中審議で、工事に必要な資材置き場にかかる費用が
総工費2520億円に含まれていないことが明らかになった。
新国立の建設工事に使う鉄筋や土の量を問われた、 文部科学省の担当局長は、鉄筋を屋根だけで約2万トン、
土は約156万トン使うとし、それら膨大な資材の置き場に関しては事業主体のJSC(日本スポーツ振興
センター)が「考えていない」と明言した。
JSCは新国立の歩行者デッキ(立体歩道)にかかる費用72億円を、整備費に記載せず発表したことが
スポーツ報知の取材で発覚。またも新たにずさんな見積もりが発覚した形となった。
下村博文文科相は、完成後50年で必要とされる大規模修繕費1046億円について、
「(予算措置とし て)国が払う」と述べた。
一方、次世代の党の松沢成文参院議員が競技場の改 築計画を主導してきた2020年東京五輪・パラリンピック
組織委員会の森喜朗会長について「権力の座に長い間ずっといるから森さんにいさめる人、進言する人が
誰もいなくなった」と指摘し「それが今のスポーツ界最大の危機だ」と批判した。
http://www.hochi.co.jp/topics/20150714-OHT1T50284.html