岩手中2自殺 いじめ訴え無視した女性教師に尾木ママも激怒
「学校犯罪ですよ」――。教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏も怒り心頭だ。
岩手県矢巾町の町立中学で、いじめを苦にした中学2年の男子生徒(13)が電車に飛び込み自殺をした問題。
自殺前に交わされた生徒と女性教員の交換日記では、生徒は「ボクはげんかいになりました」「もう耐えられません」「市(死)ぬ場所はきまっている」などと何度もいじめの被害を訴えていた。
それにもかかわらず、教員は「明日からの研修たのしみましょうね」などとノーテンキに返していた。上司や生徒の親にも連絡しなかったという。ネット上では「見殺しも同然」「ダメ教師」と怒りの声が上がっている。
さらに批判を集めているのが学校側ののらりくらりの対応だ。
「7日に開かれた会見で、校長は『連絡ノートを共有している事実はなかった』と責任回避の発言を繰り返していた。
夜に行われた保護者説明会でも『いじめがあった認識はない』と話し、謝罪の言葉もなかったそうです」(マスコミ関係者)
実はこの中学校では18年前にも生徒の首吊り自殺が起きていた。
当時の報道によれば、97年の11月、中3の男子生徒の自室の机の上に「ごめんなさい」と書かれたメモが残され、自宅ベランダで首を吊って自殺した。
なのに、きちんと調査もせず、自殺から5日後、当時の校長が「体罰もいじめもなかった」と幕引きを図っている。
尾木直樹氏はこう言う。
「教育委員会がやりたい放題だった時代の体質がまだ抜けていないのでしょう。
昨年5月に岩手県滝沢市内の中学2年生がいじめで自殺した際、調査のために集められた第三者委員会のメンバーは岩手大の教授など全員が内部の人ばかりでした。
丸く収めようとしているのが見え見えで、全く変わっていないのだと感じました。教育委員会が変わらなければ、学校の体質もよくなりません」
これじゃ、子どもを学校に通わせるのも不安になる。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161584/