シルバーデモクラシーで日本はギリシャの二の舞に 若者が危機意識を持たないと財政破綻は免れない #1

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/07/10(金) 02:52:16.71 ID:Sf/bANeH

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44251
今年に入って「シルバーデモクラシー」という言葉が政治のキーワードとして語られるようになってきた。シルバーデモクラシーとは、
高齢者を象徴する色である「シルバー」と民主主義を意味する「デモクラシー」を組み合わせた即席の造語である。
 そのため定義がはっきりせず、論者によって必ずしも意味の統一しないバズワードとなっているのだが、大枠としては「少子
高齢化が進む民主主義国家に生じる世代間格差の問題」というような意味で使われている。
 例えば新語時事用語辞典では「少子高齢化が進行する社会において、有権者全体を占める高齢者の割合が増加し、
多数派である高齢者向けの政策が優先的に考えられる状態」と説明している。

必然的に崩れていく日本の社会保障制度

 このような言葉が日本でささやかれるようになった背景には、少子高齢化が世界で最も進んだ日本の人口構造上の問題がある。
簡単に見て見よう。
 日本の人口における65歳以上の割合の推移を見て見ると、きれいなピラミッド型の人口構造をしていた1960年時点では高齢化
率は5.7%だったのが、長寿化の影響で徐々に高齢化率が上昇し、団塊世代が引退を迎える直前の2010年には23.0%に、
さらに今度は少子化が本格化し、団塊ジュニア世代が高齢化する2050年には38.8%にまで上昇することが見込まれている。
 現在の段階では日本の人口構造は団塊世代と団塊ジュニア世代が突出した「フタコブラクダ」の構造になっており「団塊ジュニア
世代が団塊の世代を支える」という構図が成り立つのだが、これが2050年になると団塊ジュニア世代を頂点に年齢が減るごとに
人口が減少していく「逆ピラミッド型」の人口構造が出来上がり、長寿化と少子化を組み合わせた超高齢化社会が世界に先駆けて
完成することになる。
http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/2/9/-/img_2927b6d25e4a1d01abd84e394145663561762.jpg
 こうなると「若い労働者が働いて稼いだ所得から税金を取り、政府が高齢者に再分配して生活を支える」という現在のいわゆる
賦課方式を前提とした社会保障制度が崩れることが見込まれる。そのため社会保障制度の前提を、「働く若者から高齢者への
所得移転」という現在の文脈から、「(老若男女問わず)資産があるものからないものへの移転」という世代内格差の是正も含めた
文脈へ変えるような改革を実行する必要がある。
 これは当然の論理的な帰結なのだが、一方で既存の社会保障制度に乗っかって社会保険料・税金を納め続けて人生設計を
してきた層の多くは、高齢者にとっても負担が増えるこうした改革に必ずしも乗り気でなく、「下手に制度をいじくらず、このままプラン
通りに人生を終わらせてくれ」という政治的主張をすることになる。このような時に選挙が行われると、高齢者が増えたから改革が
必要なのに、「その増えた高齢者が改革に反対して改革が頓挫する」という状況が生じて改革がどんどん先延ばしにされ、最終的
には国家破綻に至る、という「民主主義による自殺」とでも言える最悪のストーリーが実現しかねないことになる。

日本のシルバーデモクラシーは「先送り型」

 抽象的な話ばかり述べても仕方ないので、ここで具体論に移って、日本の社会保障財政の現状から「日本におけるシルバー
デモクラシー」の意味について考えていきたい。
 2012年度時点では年金、医療、介護を合わせた日本の社会保障給付費の総額は109.5兆円だった。これはGDPの22.8%に

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