尾崎豊さん「結局、行き場なかった」 未発表の声CDに
26歳で急逝した伝説的なロックミュージシャン尾崎豊さん(1965~92)の生誕50年に合わせ、今秋、未発表のインタビュー音声を収録したCDが出る。
肉声からは、自信と不安が入り交じった早熟な才人の貴重な素顔がうかがえる。
尾崎さんは83年、シングル「15の夜」とアルバム「十七歳の地図」でプロデビュー。「卒業」「I LOVE YOU」などを残し、92年に亡くなった。
音声は84年1月~85年12月のもの。10代の尾崎さんを取材した数少ない一人、音楽ライター藤沢映子さんが録音したテープ20本以上を70分にまとめた。
「『15の夜』なんていうのは、これは僕の中学時代の思い出なんです」。
初のインタビューは84年1月30日で、高校に退学届を出した5日後。
職員室で髪を切られて校舎裏でたばこを吸ったこと、その夜、仲間とバイクを乗り回し、車のスクラップ工場で夜を明かしたことをとつとつと言葉にする。
「結局、もう、どこにも結局、僕たちに行き場がなかったんですよね」
(略)
http://www.asahi.com/articles/ASH785T80H78UCVL010.html