2015年07月07日 23:37
http://jp.sputniknews.com/life/20150707/548112.html
「米当局は、NSAの元職員スノーデン氏と司法取引をする可能性がある。捜査に協力すれば、刑期は大幅に減らされる。」
これは6日、米国のホルダー元司法長官がのべたものだ。
Yahoo Newsのインタビューの中で、ホルダー元長官は「スノーデン氏の行動は、社会に必要な論議を生み出したが、最終的
には、あらゆる人を満足させる解決法が見つかると言える一定の根拠がある」と述べた。
Yahoo Newsによれば、スノーデン氏の米国帰国を可能にするような捜査側との取引としては、彼が罪状の一つを認め、
米政府との完全な協力と引き換えに、3年から5年の禁固刑を受け入れる事が、挙げられている。なお現在の米国の法律では、
スノーデン氏には30年以下の禁固刑が下される恐れがある。
一方ロシアでスノーデン氏の弁護士を務めているクチェレナ氏は、リア-ノーヴォスチ通信のインタビューに応じ、次のように述べたー
「ホルダー氏の発言は、退任後なされたものであり、やはり個人的見解と捉えるべきだ。しかし一方で、米国の元司法長官が、
ああした発言をしたという事実は、すべてはそう簡単ではない事を証明している。我々は最近絶えず、スノーデン氏は罪を犯した
以上、法廷に出るべきだとの米国務省の主張を耳にする。しかし私には、米国の裁判所が、政治権力と関係を持たないはず
など決してありえないと思われる。スノーデン氏の件は、米国司法省の視野の中でのみなされるべきだ。私が指摘したいのは、
彼は、ああした事をしたが、米国の法律には違反しておらず、市民的立場や自分の中の信念のために人間を追求したのであり、
それが許されなかったのだという事だ。
ロシアに対して、スノーデン氏引き渡しの要求は届いていない。それゆえ今、何かを話すのは難しい。なぜなら、スノーデン氏は、
自分を守るために、正確に言えば、何から自分自身を守らなくてはならないのか、理解する必要があるからだ。スノーデン氏と
会えば会うほど、彼は米国の真の愛国者であるとの私の確信は大きくなる。もちろん帰国の心積もりはあるだろう。しかし今日、
我々は、彼の件が法律レベルでなく政治レベルにあるのを目にしている。クリーンで公正な裁判が行われるなどとは、到底推測
できないのが現状なのだ。」