Mozillaは7月3日、オープンソースのWebブラウザ「Firefox 39」をリリースした。WebRTCを使ったビデオ/音声通話機能「Firefox Hello」の強化などが行われている。
Firefox 39は5月中旬に公開された「Firefox 38」に続くリリースとなる。MozillaはFirefoxのリリースサイクルを6週間としており、6月30日にリリースが予定されていたが安定性の問題を理由に延期、予定より3日遅れての公開となった。
WebRTCベースのビデオ/音声通話機能「Firefox Hello」とSNSサポート機能「Firefox Share」の連携強化が行われ、FacebookなどのSNSにFirefox Helloでの通話を行うためのURLを共有できるようになった。また、VSyncなどを利用することで画面描画をよりスムーズにする「Project Silk」の結果が反映され、Mac OS X環境でアニメーションやスクロールがスムーズになっているという。セーフブラウジング機能も強化され、Mac OS X版とLinux版でもファイルダウンロード時のマルウェア検出機能が利用できるようになった。また、Unicode 8.0で導入された絵文字の肌の色を変更する機能もサポートされている。
セキュリティ関連では、SSLv3で安全ではないネットワーク通信機能のサポートが削除された。また、一時的にホワイトリストにあるホストを除き、RC4暗号を利用できなくなった。
開発関連ではDOMインスペクタでのノードのドラッグ&ドロップに対応、Webコンソールの入力履歴がツールボックスを閉じた後でも表示されるように改善した。HTML5では最新のCSSアニメーション仕様がサポートされ、またCSS Scroll Snap Pointsのサポートも加わった。
このほか、IPv6のIPv4へのフォールバックの性能を強化するなど、バグも多数修正されている。
ソース
Firefox 39リリース、「Firefox Hello」などを強化 | OSDN Magazine
http://osdn.jp/magazine/15/07/07/064800