埼玉県・熊谷市にある曹洞宗の寺院・見性院。敷地約4000坪。
創建から400年以上の歴史があるこの禅寺に、平均して月に3回ほど、郵便局などが取り扱う
宅配便「ゆうパック」で送られてくるものがある。
品名は、「遺骨」。扱いは「こわれもの」。梱包に納められている陶器の骨壺に配慮してのことだ。
「送骨サービス」の手続きは簡単だ。インターネットで同院のHPにサービスへの申し込み方が記載されている。
故人の宗教・宗派・国籍は問わない。仏教の僧侶がつけた、いわゆる戒名を持っている必要もなく、
俗名(生前の名前)のまま納骨できる。地域の限定もなく、日本全国から送ることが可能だ。
料金は前払いで、永代供養料として基本料3万円(送料3000円は別途自己負担)を同院の口座に振り込むと、
引き換えに「送骨パック」が届けられる。内容は、
・骨甕サイズの段ボール
・中敷き用の段ボール
・ゆうパックの送り状
・ビニールの緩衝材
・送骨マニュアル
だ。送り状には見性院の住所や品名などが、あらかじめ記入されている。
マニュアルに従い、段ボール箱に骨箱(骨甕を納めた箱)を入れ、緩衝材を詰める。
忘れてならないのは、自治体が発行する埋葬許可証を同封すること。これがないと寺院も遺骨を埋葬できない。
最後に荷物を郵便局に持ち込むか、連絡して引き取りに来てもらい、手順は完了だ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150704-00043960-gendaibiz-bus_all