DV夫に妻の避難先漏洩 関西の警察署でミス、書類机に残し退出、見られる
関西地方のある警察署で6月、妻へのドメスティックバイオレンス(DV)で裁判所から保護命令を受けた男性に、
妻が避難している一時保護施設を記した書類を見られてしまうミスがあったことが3日、関係者への取材で分かった。
妻は別の場所に逃れて無事だが、この施設は男性の来訪を恐れ、運営できない状態が続いているという。
署は既に謝罪し、署を所管する警察本部は
「被害者と施設関係者を不安な気持ちにさせてしまった。大変申し訳ない」としている。
関係者によると、男性は6月、妻への接近禁止の保護命令を受けた後、この警察署を訪れた。
1対1で対応した警察官は、妻の避難先が書かれた関係書類を机の上に置いたまま一時的に部屋を離れ、
この書類を見た男性は「(妻は)ここにいるのか」と尋ねたという。
署側は自治体の女性相談センターを通じてこの施設に連絡し、妻を安全な場 所に移すことになった。
この施設はDV被害に遭った女性や家族を守るため場所を非公開にしている。
関係者は「警察官の行動は軽率でD Vの恐ろしさを理解していない。二度と起きないようにしてほしい」と話している。
警察本部は「施設の安全確保策をどうしたらいいか協議中」としている。
DV被害女性を支援するNPO法人全国女性シェルターネットは2日、警察庁に
「被害者の生命と支援施設の安全を脅かした責任は重大」として再発防止を求める申し入れをした。
http://www.sankei.com/west/news/150704/wst1507040012-n1.html