(ブルームバーグ):スズキは30日、社長に鈴木俊宏副社長(56)が同日付で昇格すると発表した。会長兼最高経営
責任者(CEO)の鈴木修氏(85)は社長職からは退任する。
発表資料によると、俊宏氏は、東京理科大大学院を修了後、日本電装(現在のデンソー)を経て、1994年にスズキに
入社。磐田工場長などを経て、03年に取締役、11年に副社長に就任し、経営企画部門や海外事業を担当していた。
社長と最高執行責任者(COO)を兼務する。
副社長の原山保人氏は、代表取締役副会長に就任。原山氏は通商産業省(現在の経済産業省)を経て、09年に
スズキに入社。主に独フォルクスワーゲン(VW )との提携、係争問題などを担当していた。
スズキは30日午後6時に都内で発表会見を開く。株価は新体制などの会見予定発表後、一時、前日比5.5%高の
4248円まで上昇した。調査会社TIWの高田悟アナリストは、懸案だった後継問題が発表されたことで「一定の区切りが
つき、不透明感が晴れた」と述べた上で、「波乱なく着地できたとすればポジティブだ」という見方を示した。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NQQX606K50YK01.html