NHK子会社でカラ出張など240万円 部長が諭旨退職
NHKの子会社「NHKアイテック」の50代の男性部長が、カラ出張やカラ接待などで計約240万円の不適切な会計処理をしていたとして、4月に諭旨退職になっていたことが30日わかった。
すでに全額を弁済しているという。NHKでは昨年調査委員会を設けて全ての子会社を調査したが、この問題は見つかっていなかった。
NHKアイテックによると、部長は2013年度から14年度にかけ、実際には行っていない出張の経費を受け取ったり、1人で飲食した代金を接待費として精算したりするなどしていたという。
14年度末のチェックで明らかになった。上司3人も訓戒や厳重注意の処分を受けた。
NHKでは昨年3月、二つの子会社で売り上げの水増しや不正流用が相次いで発覚。
籾井勝人会長が社長を務めていた日本ユニシスの顧問弁護士を委員長とする調査委員会を設置して、8月に「NHKの監督強化や事業の整理」などの提言を受けていた。
調査ではNHKに関連する子会社や公益法人など計26団体を対象にしていたが、新たな問題は発見できなかった。
調査委員会には報酬として約5600万円を支払っている。
http://www.asahi.com/articles/ASH6Z3R55H6ZUCVL007.html