NHK「クローズアップ現代」に新たなやらせ疑惑
国谷キャスターが涙で謝罪したばかりだが……
NHKの看板番組「クローズアップ現代」で、新たな疑惑が発覚した。
「クローズアップ現代」については、昨年5月に放送された「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」をめぐり、4月末に調査委員会が「過剰な演出が行われた」との最終報告を公表し、
取材を担当した大阪報道部のN記者が停職3カ月の処分を受けている。
今回、発覚した疑惑もN記者が取材を担当した番組をめぐるものだ。
N記者の知人である出版プロデューサーのA氏が週刊文春の取材に応じ、「クローズアップ現代」でN記者による取材に応じた際に「まるで犯罪者のように放送された」と明かした。
A氏が出演したのは、2010年6月に放送された「大相撲“存亡の危機”」。
当時は大相撲の力士が野球賭博に手を染めていたことが露見し、相撲界に激震が走っていた。
A氏が以前勤務していた会社の社長が野球賭博を行っていたことをN記者に話したところ、N記者がその話を番組で使いたいと要請。
A氏自身は野球賭博に関わったことはなかったが、放送では「力士達から注文を受けていた人物」として紹介され、あたかも野球賭博の“胴元”のように放送された。
A氏がN記者に抗議すると、N記者は「違う形でお礼します」と言い、タレントなどのキャスティング業も行っていたA氏に、薬物乱用防止イベントの仕事を斡旋した。
NHKは週刊文春の取材にこう回答した。
「取材を十分行って制作したものであり、事実のねつ造や、やらせがあったとは考えていません」(広報局)
NHKはこの番組についてもきちんと再調査するべきだ。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5206