総合印刷会社「佐川印刷」(京都府向日市)の元男性役員(61)が80億円超のグループ資金を不正流用した疑惑で、
京都地検特別刑事部は25日午前、電子計算機使用詐欺容疑で、元役員の自宅や元役員の知人男性(55)の事務所
などの家宅捜索を始めた。
佐川印刷によると、元役員は同社のグループ会社「エスピータック」(京都府亀岡市)の資金80億円超を無断で流用。知人
男性が主導したシンガポールの自動車サーキット場建設の資金などにこのうち約54億円が充てられたことなどが判明している。
エ社は、元役員らが昨年9月に4億円を不正出金したとして刑事告訴し、京都地検が今月16日付で受理したという。
京都市右京区にある元役員の自宅には25日午前7時15分ごろ、段ボールを抱えた地検の係官数人が段ボールを抱えて
入った。地検は家族らから事情を聴くとともに、資料の提出を求めるなどしたとみられる。佐川印刷側はこの日、「今後の捜査
に全面的に協力する」とのコメントを出した。
http://www.sankei.com/west/news/150625/wst1506250022-n1.html
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