密入国者が飛行機から転落か、ビル屋上に遺体
イギリス・ロンドンで18日、ビルの屋上で男性が死亡しているのが発見されました。
上空を飛んでいた飛行機から落下したとみられています。
「現場の建物のすぐ上空を飛行機が飛んでいます。男性は飛行機から落ちてきたものとみられています」(記者)
男性の遺体は18日、ロンドン市内にある4階建てのオフィスビルの屋上で発見されました。
男性の国籍などは分かっていませんが、イギリスへの密入国を目指し南アフリカ・ヨハネスブルクの空港から飛行機の車輪の格納庫に潜んでいたものとみられています。
11時間の旅を経て、ロンドンの空港までは、あと5分というところでしたが・・・ 「あっ、今、機体から車輪が出てきました」(記者)
男性は機体が着陸態勢に入り、車輪の格納庫が開いた際、落下した可能性があります。
車輪の格納庫には別の20代の男性も忍び込んでいて、奇跡的に空港までたどり着きましたが、マイナ ス50度にもなる上空の寒さと、酸素不足のためか、意識不明の重体だということです。
「移民がこれだけの危険を冒すのは、よりよい生活を送りたいという必死さの現れですよ」 (現場近くの教会の司祭)
「戦争などから命を守るためにイギリスを目指すのは分かります。でも、経済的な理由なら、こんな危険を冒す理由が分かりません」(近隣住民)
今年は、アフリカからヨーロッパを目指す移民や難民が増え続けていて、地中海では、5月ま でにおよそ1800人がボートの転覆などで命を落としています。(20日03:34)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2521836.html