UPDATE 1-ユーロ圏は「アクシデント」に接近、ギリシャ財務相が批判
2015年 06月 19日 08:33 JST
[ルクセンブルク 18日 ロイター] - ギリシャのバルファキス財務相は18日、ユーロ圏が「アクシデントを容認する」心理状態に
危険なほどに近づいていると述べ、公的債務に自動的な上限を発動するギリシャの提案がこの日の財務相会合で協議
されなかったことを批判した。
同財務相は、残された時間は多くないとしながらも、「相互互恵的な解決」を見出す時間はまだあると指摘。ギリシャが
ユーロ圏を離脱する可能性についての質問には、そうしたことは考えたくもないと述べた。
同相は改革に前向きな姿勢を示すため、予算執行を監視する独立した財政委員会を設置する案を提示したが、財務相らは
協議に否定的だったという。
ギリシャにとって最悪のシナリオは何かと質問され「欧州は将来に向けた重大な岐路にあり、われわれは解決に向けて取り組む
責任がある。その点で悲劇的な結末については考えたくない」と述べた。
また、欧州中央銀行(ECB)から270億ユーロ(307億ドル)のギリシャ国債を買い戻す資金をユーロ圏が提供すべきだとする
ギリシャの提案にあらためて言及し、すべての危機の解決につながると指摘した。
預金流出に直面するギリシャの銀行が22日に営業できない可能性があるとの報道については否定した。
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPL3N0Z45LC20150618?sp=true