おしゃれ男子の新鉄則「理髪店でコーヒー」
ニューヨークに新たなブームがやってきた
The New York Times
2015年06月19日
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理髪店パーソンズ・オブ・インタレストのオーナー、スティーブ・マークス氏(左)と、パーラーコーヒー創業者のディロン・エドワーズ氏(右)。
ニューヨークのブルックリンでは、コーヒーやクラフトビールを出す「おしゃれ」理髪店が増えている(Daniel Krieger/The New York Times)
ブルックリンでメンズウェアの会社を経営する22歳のアンドリュー・リビングストンは、数週間ごとにある店に仕事帰りに立ち寄り、そこで
ペールエールかエスプレッソを一杯飲む。その店には、自分と同じようなタイプの男たちが集まっている。
リビングストンが向かう店は、ブルックリンのウィリアムズバーグにある「ブラインド・バーバー(理髪店)」だ。同店では45ドル(約5500円)
で髪をカットしてもらえて、10種類のビールも飲める。そのうち4種類は生ビールだ。カプチーノは「ブルーボトルコーヒー」の豆が使われて
おり、理髪スペースの隣にある広々としたカフェで用意される。リビングストンは飲み物を注文して、年代物の椅子に座ってヘアカットを
受ける。
バーでは不可能な「会話」ができる場所
「息抜きするにはいい場所だ」とリビングストンは言う。「男にとって、特にニューヨークのような街では、こんなふうにストレスを解消して
誰かと雑談できる場所を持つことは大切なんだ」。
ブラインド・バーバーの共同設立者であるジェフ・ラウブは言う。「コーヒーで3ドル稼ごうとしている訳ではない。コーヒーから会話が
始まり、友人関係が始まると思っている。できれば、ほかの何かのきっかけになるといいとも思う」。
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ブラインド・バーバーの共同パートナーの2人。ブラインドバーバーではコーヒーのほか、10種類ものビールが飲める
(Daniel Krieger/The New York Times)
ブラインド・バーバーのような、カフェと理髪店が組み合わさった店舗が最近増えてきている。臨床心理学者で、『男にお喋りが
できたら(If Men Could Talk)』の著者であるアロン・グラッチは、「会話するための場所を提供するという点で、こうした店舗は
新しいものだと思う」と話す。
グラッチは言う。「会話を楽しむのは女性の行動に少し近づくものではあるが、独特な『男性的な』方法でそれが行われている。
昔から、男が集まる場所といえばバーだが、非常に騒がしいのでじっくりと会話ができない。スポーツ・イベントも同じだ」。
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厳密にいえば、こうした店も女性の入店を禁じてはいない。だが、夜の予約時間は短い髪のカットに合わせた区切りとなっている。また、簡単なサービスメニューには、西洋かみそりを使ったひげそりや、口ひげの手入れなども載せられている。