病院内で患者への暴行映像 患者はその後死亡 遺族が被害届
患者の頭を踏みつける看護師。
患者はその後、死亡し、遺族が警察に被害届を提出した。
病院内での暴行を、カメラがとらえていた。
「われわれから言わせてみれば、暴行ですね」と、怒りをあらわにする男性。
病院内で暴行を受け、息子が死亡したという。
男性は「頭と、(顔の)側面をけった。そのあと、左足で(頭を)踏んだ。人間の扱いじゃなくて、『やめろ!』という憤りと怒りですね」と話した。
暴行の様子をとらえた映像には、布団に座る1人の男性患者が映されていた。
そこへ、2人の看護師が部屋に入るなり、両腕をつかみ、患者を床へ引きずり倒した。
ズボンを下げ、着替えをさせるのかと思えば、そのままごはんを食べさせていた。
さらに、患者の下着を交換中、患者のおなかに膝を乗せ、体重をかけ、押さえつけようとする看護師。
患者が苦しげに、看護師の膝を払いのけようとしたその時、患者の足が当たったことに腹が立ったのか、もう1人の看護師が、患者の顔を右足でけり、さらに左足で踏みつけた。
動画が撮影された2日後に、この男性患者は、 別の病院へ緊急搬送され、首の骨折が判明した。
2014年4月に死亡した。
舞台となったのは、千葉市の医療法人「石郷岡病院」。
院長と会い、監視カメラの映像を一緒に見たという男性患者の姉は、「看護師が不審な行 動をとっていたので、『どういうことですか、これ(暴行)やってますよね』というふうに聞いたんですね。それに対して院長は、黙っているだけでした」と話した。
取材に対し、病院側は、看護師らが暴行した事実は認めたものの、暴行が死亡原因だとは考えておらず、医療事故によるものと判断していると主張した。
男性患者の姉は「謝罪も一切なければ、言い訳に終始しているという状況を、わたしたちは許せないし、当然、きちんと画像として残っているんですから、認めていただいて」 と話した。
現在、遺族は病院に損害賠償を求めて、民事訴訟を起こしており、警察に被害届も提出した。
警察は、傷害などの疑いで、看護師や病院側に話を聴くなど、慎重に捜査を進めている。
http://www.fnn-news.com/sp/news/headlines/articles/CONN00295241.html