AIIB参加 運営開始前は判断しない方向
政府は、中国が主導するAIIB=アジアインフラ投資銀行に参加するかどうかは、実際の運営状況を見てから判断したいとして、
銀行が年内を目標としている運営開始の前には参加の是非を判断しない方向で検討する考えです。
アジアインフラ投資銀行を巡っては、インド、ロシア、ドイツ、イギリスなど、創設メンバーとなる57か国の代表が、
今月末に北京で、各国の出資比率などを定めた設立協定に調印する見通しです。
政府内には、「銀行の運営の在り方に不透明な点がある」という指摘がある一方で、
G7=先進7か国のメンバーであるドイツやイギリスなどが設立協定の策定に加わったことで、
「銀行の透明性はかなり高まった」と評価する声も出ています。
ただ、日本がアジアインフラ投資銀行に参加した場合、多額の出資金を求められると見込まれることから、
自民党などからは、「財政負担に見合う対価が得られるかどうか、慎重に見極めるべきだ」という意見が出ています。
こうした意見も踏まえ、政府は、アジアインフラ投資銀行に参加するかどうかは、実際の運営状況を見てから判断したいとして、
銀行が年内を目標としている運営開始の前には参加の是非を判断しない方向で検討する考えです。
2015年6月19日 4時53分 NHK NEWS
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150619/k10010119851000.html
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