アメリカ人「間違ってる法案に対案を示すのは無理」 ID:hYuUfdX0

https://medium.com/@iDulles/-ab2beb5870a5

これは黒澤先生の自伝でもお書きになっておられますし、また謦咳に浴しました一度か二度ほど私から先生にお尋ねしたことがございます。「いたずら心と先生は仰有っておられましたが、ほんとうはいたずら心ではなかったんではありませんか？」と会話のなかにさりげく質問したときのことを覚えております。

先生のお話はこういうお話です。 先生が現在の東宝の入社試験を受けられた時のこと。論文試験の課題は、

「日本映画の根本的欠陥を例示し、その矯正方法について述べなさい」 であったそうです。

それに対して先生が書かれた応えというものは、

「根本的欠陥を例示しその矯正方法について述べよというが、根本的欠陥は矯正のしようがない」

でありました。 私は完全無欠な応答だとおもいます。 そんな土俵に乗れば、根本的欠陥を認めちゃう、それこそ鉛筆でああだこうだと書き始めた時点で、根本的欠陥と同類なわけです。根本的欠陥は糾しようがないんですから、土俵に乗る必要はさらさらない。 日本に蔓延する逃げ口上からの卒業式がもう遅いぐらいですがやらなければいけませんね。