総務省が携帯電話番号の不足に対応するため、機器同士の通信専用に「020」で始まる番号を割り当てる検討を進めていることが16日、分かった。
現在は、機器間通信も携帯電話と同じ「070」「080」「090」で始まる番号を使っているが、機器間通信の利用拡大やスマートフォンの「2台持ち」などによる番号枯渇に対応する。
さらに個人の携帯電話向けに、将来「060」の番号を開放することも検討する。18日に開く情報通信審議会で現状を報告し、月内にも委員会で本格的な議論に入る。
年内にも答申を得て、早ければ来年度にも省令を改正する考えだ。
機器間通信に新たに割り当て可能な番号の「在庫」は、スマートメーターや携帯端末の位置情報を利用した「見守りサービス」などの増加に伴って4420万まで減少している。
高市早苗総務相は同日の閣議後会見で「今後も需要増が見込まれ、番号が不足するだろう」と述べ、専用番号導入の必要性を強調した。
機器間通信専用とする番号は現在、主にポケットベルに使われている「020」が有力だが、「030」や「040」も候補に挙がっている。
http://www.sankei.com/economy/news/150616/ecn1506160015-n1.html