英のマグナカルタ制定800年、各地で記念行事 民主主義の礎
【ロンドン=小滝麻理子】中世イングランドで王権に対する規制が「マグナカルタ(大憲章)」として明文化されてから15日で800年を迎えた。
成立の地とされる南東部ラニーミードで 開かれた記念式典にはエリザベス女王やキャメロン首相が出席。
同首相は「マグナカルタは正義と自由の議論を発展させてきた。これからもこの原則を守り続けよう」と話した。
マグナカルタは1215年6月15日、重税など横暴な王権をふるっていた当時のイングランド王ジョンに対し、貴族やロンドン市民らが団結して認めさせた法律文書。
国王の権力を法律で制限するとともに、封建貴族の権利を認めさせ、専制から個人の権利を守る根拠となった。
民主主義の歴史上もっとも重要な文書といわれ、米国の合衆国憲法にも影響を与えた。
英国では様々なイベントが催されており、ロンドンの大英図書館は現存するマグナカルタの4つの原本のうち2つを公開している。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG15HCQ_V10C15A6CR8000/