ニッカ、新「余市」発表 マッサン効果、原酒不足で集約
2015年6月15日22時58分
ニッカウヰスキーは15日、新商品「シングルモルト余市」「シングルモルト宮城峡」を発表した。「余市」「宮城峡」ブランドは
これまで熟成年数ごとに商品化してきたが、9月からは年数を表示しない「シングルモルト」に集約する。創業者の竹鶴政孝を
モデルにしたテレビドラマ「マッサン」の影響で販売が伸び、原酒づくりが追いつかないためだ。
「余市」は北海道余市町で、「宮城峡」は仙台市でそれぞれ蒸留している原酒だけを使うシングルモルトウイスキーで、
これまでは「余市10年」「宮城峡12年」など熟成年数を明示してきた。いっぽう、「竹鶴」ブランドは二つの蒸留所の原酒を
ブレンドしてつくる。「余市」「宮城峡」の商品を集約し、浮いた原酒を「竹鶴」にまわす。
「竹鶴」の今年1~5月の販売量は昨年の同じ時期に比べて3・1倍、「余市」と「宮城峡」の合計は2・6倍に増えた。
ウイスキーは原酒の熟成に10年以上かかることが多いため、売り上げが急増しても、すぐに生産を増やすのがむずかしい。
「シングルモルト余市」、「シングルモルト宮城峡」は50ml、180ml、500ml、700ml入りで参考価格は税抜き560
~4200円。
http://www.asahi.com/articles/ASH6H45BVH6HULFA00M.html
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20150615003952_comm.jpg
商品数を絞り込んで9月から売り出す「シングルモルト宮城峡」
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8月に出荷を取りやめる「余市10年」