「警察では組織液に裏金をつくっているんです。行ってもいない出張に行ったことにしたり、架空の捜査協力者に謝礼を支払った形にして、裏金としてプールしているんです。」
【中略】
そのチャンスは1996年にやってきた。2月に警視庁赤坂署防犯課が架空の参考人に旅費や日当を支払い、裏金をつくっていた証拠の書類を手に入れたのだ。
「参考人呼出簿」(以下 呼出簿)によれば、赤坂署防犯課では、1993年1月14日から同年10月6日まで、51人の参考人に出頭を求め、参考人調書の作成などを行ったとされる。そして、51人の参考人のうち43人に対しては、「警察参考人等に対する費用弁償に関する条例」に基づいて、「旅費」や「日当」が支払われたことになっている。同じ条例の第3条を見ると、「警察参考人等が費用弁償を辞退した場合には、これを行わないことができる」とある。
呼出簿の記載では「日当のみ1万円」というものが多く、それに旅費が加算されている場合もあった。解釈としては細かい交通費を辞退する参考人が多かったということか。
ところが呼出簿をもとに取材すると、驚くべき事実が判明したのだ。参考人として出頭したとされる51人のうち42人に住民票がなかったのである。仮に転居していた場合でも、記載が残るが、それもなかった。
【中略】
もうお分かりだろう。つまり、赤坂署防犯課は架空の参考人に旅費・日当を支払ったことにしたり、実在の参考人にそれらを支払わなかったりして、裏金を捻出していたのだ。
(寺澤有『本当にワルイのは警察』p40-42)
仙波敏郎 元巡査部長「署長以上の管理職は全員、年間数百万円の裏金を懐へ入れている。一人がですね。」
「私が5年前(2005年)に告発した当時は、年間全国で400億円の裏金が幹部へ入っていた。」
岩上「その原資というのは、税金ですよね?」
仙波「もちろん税金です。」
https://www.youtube.com/watch?v=4VqhLhDaY_8&=PL8DC3E5CBCC2C137D&#t=3m48s