欧州は最悪に備える、ギリシャは限界-18日が最後のチャンス
2015/06/13 00:15 JST
(ブルームバーグ):ギリシャのチプラス首相が瀬戸際戦略で同国の財政を限界に押しやる中、欧州の当局者らは最悪の
事態に備えている。
ドイツのメルケル首相は今週、チプラス首相に救済の条件となる枠組みの受け入れを迫った。国際通貨基金(IMF)の
代表団は交渉進展をあきらめてブリュッセルを去った。ユーロ圏の当局者らは、ギリシャ財政を安定させる案を12日中に
提出することを要求した。
これらに対しギリシャ側は、年金削減を拒否し債務再編を求めている。ギリシャ救済プログラムは月末で失効するため、
残された時間は限られている。欧州連合(EU)のトゥスク大統領もチプラス首相の姿勢を批判した。
欧州の財務当局者らが11日夜に合意したスケジュールは、ギリシャが12日中に提案を出し、週末の債権者側による
検討作業を経て16日までに実務者レベルの合意に達するというもの。ユーロ圏の財務相らは18日に会合を開く。一部
のユーロ参加国ではギリシャ救済について議会で可決する必要があるため、月末のプログラム失効前にギリシャが資金を
確保する最後のチャンスが同会合となる。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NPU6Q0SYF01W01.html