2015年6月11日03時04分
京都、大阪で相次いだ青酸化合物による連続不審死事件で、2件の殺人罪で起訴された京都府向日(むこう)市の無職、
筧(かけひ)千佐子被告(68)が、2009年に死亡した神戸市北区の男性(当時79)に借金を免れる目的で青酸化合物を
飲ませた疑いが強まったとして、大阪府警などが強盗殺人未遂の疑いで逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材でわかった。
11日に再逮捕する方針。被告の逮捕は3度目。
捜査関係者によると、男性は05年夏から千佐子被告と交際していた。被告はこれまでの調べに青酸化合物を飲ませたことを
認め、「男性に投資話を持ちかけて金を借り、返済を巡ってもめていた」と供述したという。口座の記録などから、男性からの
借金は4千万円以上にのぼると府警などはみている。
男性は07年12月18日午後、神戸市中央区のJR元町駅周辺を被告と一緒に歩いていたとき、突然意識を失った。被告が
119番通報し、転院を繰り返して一時意識を取り戻したが、09年5月に死亡した。病院は胃の悪性リンパ腫による病死と
判断した。
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