【東京】東京海上ホールディングスは10日、米HCCインシュアランス・ホールディングスを75億ドル(約9400億円)で
買収すると発表した。日本の損害保険会社による海外での買収としては過去最大の規模となる。
HCCインシュアランスは仲介代理店などを通じてメディカル・ストップロス保険(医療保険を運営する企業・団体の
支払い超過額を補償する保険)を販売している。米国では短期の医療保険にも強いほか、個人や団体を対象に
世界130カ国で使える医療保険を提供している。
東京海上が支払う買収額は、HCCの過去1カ月の平均株価に35.8%のプレミアムを上乗せした水準だ。
損保で日本首位の時価総額を誇る東京海上は近年、海外での買収攻勢を強めている。2008年には英キルンと
米フィラデルフィア・コンソリデイティッド・ホールディングを傘下に収めたほか、最近では米デルファイ・ファイナンシャル・
グループを買収した。
HCC買収は10-12月期中に完了する見込み。
http://jp.wsj.com/articles/SB11793851007525823752504581039210365135924