家電量販店大手のヨドバシカメラ（東京）が今年十一月、松坂屋名古屋店（名古屋・栄）南館の四～六階に出店する。
ヨドバシはＪＲ東海が名古屋駅前に建設中の高層ビル「ＪＲゲートタワー」に入居する契約を解除したばかり。
栄は家電量販店が少なく、有望な商圏と判断した。ヨドバシが中部地方に出店するのは初めて。
ヨドバシは東京や大阪の旗艦店と同様に豊富な品ぞろえを計画。
インターネットを使って外出先から操作できる「スマート家電」などを扱う予定だ。
ビックカメラやヤマダ電機などが進出する名駅周辺に比べ、これまで栄は家電量販店が少なかった。
ヨドバシ出店で訪日外国人の取り込みも狙っており、家電のほか、百貨店で扱う海外ブランド品や化粧品などの売り上げ増を目指す。
松坂屋名古屋店は二〇一四年度の売り上げでジェイアール名古屋高島屋（名駅）に追い抜かれており、「地域一番店」を奪い返す起爆剤にしたい考えだ。
ヨドバシの名古屋出店をめぐっては、もともとＪＲゲートタワーの入居が決まっていた。
だが、ビル工事の遅れに伴う金銭の補償をめぐって折り合いがつかず、五月にＪＲゲートタワーからの撤退を決めた。
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015060902000254.html
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