トルコの総選挙は、エルドアン大統領を支持する与党が過半数割れすることが確実となりました。憲法改正で権限強化を
目指していた大統領には大きな痛手となります。
トルコの総選挙(一院制550議席)は7日に投票が行われ、即日開票されました。地元のメディアの集計によりますと、与党
・AKP(公正発展党)は、2002年に政権を獲得してから初めて過半数割れが確実となりました。第1党は維持しますが、政権を
維持するには他党との連立が必要となります。AKP出身のエルドアン大統領は憲法改正により、大統領の権限の強化を
目指していましたが、AKPは必要な3分の2の議席を獲得できず、実現は難しくなりました。一方、初めて政党として選挙に挑んだ
少数民族のクルド人政党・HDP(国民民主主義党)は躍進しました。エルドアン政権は、反政府デモに武力で対応したり政権
批判を抑えるためにツイッターなどを遮断する強硬な姿勢を取ってきました。独裁色が強まるなか、経済の停滞や高い失業率
に加え、過激派組織「イスラム国」が勢力を拡大する隣国シリアに対する政策などへの批判も今回の結果につながったものと
みられます。
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