深さ30mの井戸にハマった男児、救出後の経過は笑えるものではなかった―陝西省西安市
中国では、小さな子供が壁や柵の隙間などにはまって出られなくなるというニュースが頻繁に伝えられ、
日本のテレビなどでもしばしばコミカルに紹介されている。ところがこの事故の後日談は、決して笑えるものではなかった。
西安市児童医院に入院した男児は、実はICU(集中治療室)に入っていた。
肝臓や腎臓など多臓器が損傷していたが、生命の危機はなんとか脱したという。
また、両足首と胸椎を骨折し、両足の手術を行ったばかり。現在は整形外科病棟に移ったが、井戸に落ちた恐怖とショックからか、
男児の心理面に影響が出ていた。現在、笑うことも話をすることもほとんどなく、時折わけもなくかんしゃくを起こすという。
記者が見舞いに訪れても、声がけにまったく反応がなかった。男児は今後、歩行は可能だが脚が曲がって成長する可能性があるという。
男児に対しては全国から40万元(約800万円)の寄付金が集まった。現段階までの治療費8万元(約160万円)もそこから賄うことができたが、
男児の父親によると、使い切らなかった寄付金は別の困っている人に譲りたいとのことだ。(翻訳・編集/愛玉)
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