2100人接触後に死亡の女性、「スーパー・スプレッダー」か 当局は楽観的見通しを撤回
韓国で中東呼吸器症候群(MERS)に感染し24日に死亡した女性(70)が、
症状が出ていたのに感染の可能性を伝えず複数の病院で診断を受け、
約2100人と接触していたことが25日、分かった。
韓国では新たな感染確認が相次ぎ、拡大が続いている疑いが強まっている。
「情勢は落ち着きつつある」と先週分析していた保健福祉省当局者は、24日には「何とも言えな い」と楽観的な見通しを撤回した。
女性は持病がなくMERSが重症化し死亡。
コロナウイルスが活性化した状態で少なくとも8日間、隔離されず行動しており、
保健福祉省は女性が「スーパー・スプレッダー」(感染力が非常に強い患者)だった恐れがあるとみている。
当局者は25日、この女性と接触した人の隔離の成否が感染拡大阻止の「鍵を握る」と述べた。(共同)
2015.6.25 16:45 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/150625/wor1506250040-n1.html
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ソウルの繁華街をマスクをして歩く女性=25日(AP)