日銀総裁、心はピーターパン? 「疑えば永遠に飛べない」
2015年6月5日
「飛べるかどうかを疑った瞬間に永遠に飛べなくなってしまう」――。日本銀行の黒田東彦総裁は4日、都内で開いた
日銀主催の国際会議で、ピーターパンの物語に出てくる言葉を引き、物価や景気が思い通りでなくても、世界の中央銀行が
「前向きな姿勢と確信」をもって政策
を進める重要性を呼びかけた。
会議には世界の中央銀行関係者が出席した。黒田総裁は、大量に市場に資金供給をする量的緩和などを各国で続けて
いても景気回復が緩やかで、かじ取りが難しいことを指摘。「ピーターパン」を持ち出し、課題の克服を訴えた。
日銀が目指す前年比2%の物価上昇率も、2016年度前半ごろまでは実現が難しいと日銀自身が認める。
だが、人々に「物価が上がる」と思ってもらうことが重要だとして、黒田総裁は強気なメッセージを出し続け、政策へ
の信頼をつなぎとめようとしてきた。
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http://www.asahi.com/articles/ASH6445ZSH64ULFA00W.html