秋田県の人口10万人当たりの自殺率が、平成7年から19年間続いていた全国最悪を脱したことが5日、厚生労働省の26年人口動態統計で分かった。
秋田県に代わって岩手県が全国で最も高くなった。
統計によると、秋田県の自殺率は26.0で、前年より0.5ポイント改善。岩手県は0.2ポイント悪化して26.6となった。
佐竹敬久秋田県知事は記者団の取材に「ワーストは不名誉だった。努力が報われてうれしい」と話した。
一方、岩手県では、15年度から企業や民間医療機関との連携など対策を本格化させたばかり。
県によると、東日本大震災による自殺者数は増えておらず、健康問題を理由とした50代男性や70代以上の女性の自殺が目立つという。
担当者は「全国最悪は残念。県民が危機感を持つきっかけとなるよう、啓発を強化したい」と話した。
http://www.sankei.com/life/news/150605/lif1506050027-n1.html