トキ:大空へ19羽…野生復帰へ12回目の放鳥 佐渡
2015年06月05日
環境省は5日、佐渡市の佐渡トキ保護センターで、野生復帰に向けて訓練を受けていた
国の特別天然記念物・トキの放鳥を行った。
放鳥は2008年に開始されて以降12回目で、木や池など自然環境を再現した訓練施設
「順化ケージ」から、1~3歳の19羽(雄15羽、雌4羽)が大空へ羽ばたいた。
職員は同日午前6時ごろ、順化ケージの放鳥口を開けた。前日までに餌の量を調整し、
トキが飛び立ちやすいよう放鳥口近くの池に餌をまいて、自然に飛び立つのを待った。
順化ケージの開放から約40分後の午前6時40分ごろ、最初の1羽が飛び立つと、それ
に続くように次々とトキが羽ばたき、正午までに全てのトキが自然へとかえった。
ケージから出た直後は周辺を旋回するトキも見られたが、次第に一羽また一羽と飛び
去っていった。
同省によると、過去11回で177羽が放鳥され、うち100羽の生存が確認されている。
【堀祐馬】
http://mainichi.jp/select/news/20150606k0000m040025000c.html