先日、バンダイナムコホールディングスの2015年通期決算が発表された。売上高は過去最高となる5654.9億円(昨年同期比11.4%増)で、その好調ぶりが話題となったが、
注目したいのが、IP(キャラクターなどの知的財産)別売上高だ。昨年から大ブームを巻き起こしている『妖怪ウォッチ』の552億円に対し、『機動戦士ガンダム』が767億円と、
いまだに「ガンダム」の強さが示されたのだ。この両者の巨大コンテンツを比較しつつ、あらためて「ガンダム」コンテンツを検証してみたい。
■『妖怪ウォッチ』より『ガンダム』の売上が高い理由
そもそも『妖怪ウォッチ』のブームは、ゲーム会社「レベルファイブ」から発売されたニンテンドー3DSのゲームソフトが大ブレイクしたことに始まり、コミック、アニメへと派生していった。
妖怪メダルなどのオモチャに関してはバンダイだが、映像に関してはテレビ東京などとともにバンダイは制作グループの一員でしかなく、DVDは角川グループから販売。
バンダイナムコの売上を事業別でみると、大きく「トイホビー事業」と「コンテンツ事業」のふたつに分けられるが、コンテンツ事業での『妖怪ウォッチ』はせいぜいバンダイチャンネル
で再放送するぐらいだ。つまり552億円は、ほぼトイホビーの売上となる。トイホビー事業のキャラ別をみると、『妖怪ウォッチ』の552億円に対し、ガンダムは229億円。
オモチャだけなら、『妖怪ウォッチ』が『ガンダム』を圧倒しているわけだ。
トイホビー事業では『妖怪ウォッチ』に差をつけられた『ガンダム』だが、前年が184億円だったことを考えると、順調に伸びているともいえる。
プレミアムバンダイの高額ガンダムフィギュアは好調のようだし、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)をはじめとする既存のオモチャも順調。
しかし、『ガンダム』の売上を単純計算すると、コンテンツ事業では538億円となり、ガンダムの売上全体をけん引しているのは、コンテンツ事業であることはまちがいないだろう。
また、ガンダムの制作で知られるアニメ制作会社「サンライズ」も、1994年にはバンダイ傘下に入っている。
ガンダムに関しては、アニメの制作からオモチャの販売にいたるまで、すべてバンダイナムコが手中に収めている。
以下ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150603-00000345-oric-ent