オランダ出身の20歳の青年ボイヤン・スラット氏は、「世界中の海を素早くきれいにする方法を知っている」と自負する。
スラット氏が考案したプログラムは「史上最大のクリーンアップ」として喧伝されている。この海洋浄化装置システムが世界中の海に
浮かんでいる無数のプラスチックごみの破片を広範囲に収集してくれるという夢のような話だ。
「海のごみ問題にどう対処するのかということは、今日の人類が直面している最も大きな環境分野のチャレンジのひとつです。
局所的ではなくいっせいに広い範囲の海洋ごみを除去する今回の取り組みは、『ごみの海』と化した太平洋を浄化するという、
私たちの目標のために欠かせないステップです。この取り組みを通して、私たちのシステムの効率性や耐久性を時間をかけて研究
するつもりです」とボーヤン氏は語った。
The Ocean Cleanupのチームは、5年間をかけてより大規模なシステムを導入しながら、自社の技術をテストし、効果的な浄水
システムを構築するために骨の折れる作業を行う計画だ。スラット氏は、最終的に全長約100キロメートルの装置を完成させようと
企てている。これはハワイとカリフォルニアとの間の海中に設置され、太平洋でこれまで見つかった海洋ごみの約半分を除去できる
可能性があるという。この大規模な海洋ごみの回収作業はハワイの東沖と日本南東の2か所で行う見通しだ。
ある環境保全論者は、全世界の海の中には5兆個ものプラスチックごみ(ジャンボジェット600機を満たすほどの物量)が漂っている
と主張する。
スラット氏がはじめて太平洋の海洋浄化プロジェクトのアイデアを思いついたのは、彼が16歳のときにギリシャ湾の海岸沿いを
ドライブしていた時だったという。彼はすぐに世界規模の活動の先陣を切ることを決断し、2012年には公に意思表明を行っている。
対馬は長崎県に属する島。かつては1つの細長い島だったが1671年に開削され、1900年にもう一度開削され、現在は南北
3島に分離されているが、通常3島を合わせて対馬と呼ばれる。
http://jp.mobilenapps.com/articles/9031/20150604/theoceancleanup.htm