「どじょうすくい」の本場に衝撃走る…大阪の女子高生が最高位を独占、「師範」に迫る 脅威の才能
「どじょうすくい」で知られる島根県安来市の民謡「安来節」。
大阪府高槻市の高校3年の女子生徒(17)が、 本場・安来市で開かれた安来節の昇格審査会で、史上最年少で「唄(うた)」「絃(げん)」など全5部門の最高位獲得を達成した。
幼い頃から脅威の才能を発揮する一方、 地道な努力家の側面も。
「将来は世界に安来節を広めたい」と話す女子高生の素顔とは-。(中村雅和)
■強みは“吸収力”
女子高生は田仲みなみさん(17)。
5月に安来市で開かれた昇格審査会で「唄」「絃」のほか「鼓」「銭太鼓」を加えた4部門で最高位の「師範」を 取得。昨年昇格した「踊(おどり)」部門とあわせ5冠を達成した。
5部門すべてで師範となったのは、全国でわずか8人。 史上最年少の達成となった。
田仲さんと安来節との出会いは偶然だった。
小学校3年生の時、当時通学していた小学校の校長が、 田仲さんの兄、正樹さんを安来節の教室に勧誘。
田仲さんと母の貴美さんも、最初は「付き添い」として参加した。
「兄は恥ずかしがって、結局、すぐに辞めてしまいましたが、私は踊りのしぐさなどがおもしろくて、気が付いた ら自然とのめりこんでいました」
その様子を知る貴美さんは「練習を欠かさず、とにかく生活すべてが安来節。学校でも、美術の課題が出れば、 テーマに選ぶのは安来節。
学校新聞を作るとなっても、安来節。他のことには目もくれず、安来節のことばかり考えています」と話す。
田仲さんも「生活は安来節一色。ラインやフェイスブック、ツイッターもしない女子高生です」と笑顔をみせる。
http://www.sankei.com/west/news/150604/wst1506040009-n1.html