復興住宅入居者に明け渡し通知送付へ 神戸
神戸市は、阪神・淡路大震災で住まいを失った被災者に提供してきた 「借り上げ復興住宅」の入居者のうち、来年1月に退去期限を迎える8世帯に対して、住宅の明け渡しを求める通知を4日送付すること になりました。
こうした通知を神戸市が行うのは初めてです。
神戸市は市内の105か所で民間の集合住宅を20年契約で復興住宅として借り上げ、震災で住まいを失った被災者に提供しています。
このうち、最も早く来年1月に退去期限を迎える神戸市兵庫区の 「キャナルタウンウエスト」に入居している46世帯のうち、まだ、 転居先が決まっていない8世帯に対し、神戸市は4日、住宅の明け渡しを求める通知を送付することを決めました。
神戸市が明け渡しを求めて通知するのはこれが初めてです。
神戸市によりますと、8世帯の中には退去したくないという意思を示している世帯もあるということですが、神戸市住宅整備課の垣内創一係長は「8世帯の方々には市営住宅への転居をあっせんして理解を求めていきたい」と話しています。
借り上げ復興住宅を巡っては、兵庫県西宮市がことし9月に退去期限を迎える入居者に対し、同じように住宅の明け渡しを求める通知を行っています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150603/k10010101941000.html