南シナ海で海自とフィリピン軍が初の共同訓練
海上自衛隊が今月下旬、フィリピンに哨戒機を派遣し、南シナ海で、フィリピン軍と初めての本格的な共同訓練を計画していることが分かりました。
訓練は災害救援活動を想定し、警戒監視などは行わないということです。
防衛省などによりますと、訓練には、海上自衛隊のP3C哨戒機1機とフィリピン軍の艦艇1隻や航空機1機が参加し、
今月23日と24日、マニラの南西沖の南シナ海で、災害救援活動を想定した訓練を行うということです。
自衛隊は、ことし4月、アメリカ軍とフィリピン軍の上陸訓練を視察したり、
先月には南シナ海で、フィリピン軍の艦艇と通信訓練を行ったりしていますが本格的な共同訓練は今回が初めてです。
南シナ海では、中国が、浅瀬の埋め立てを拡大させるなど海洋進出の動きを強め、各国が懸念を示しています。
今回の訓練海域はフィリピンの領海より沖合の公海上ですが、警戒監視などの訓練は行わないということです。
フィリピンを巡っては、安倍総理大臣とアキノ大統領が、先週、東京都内で会談し、
自衛隊とフィリピン軍の演習を拡大するなど、安全保障分野での両国の協力を拡充することなどを盛り込んだ共同宣言を発表しています。
2015年6月8日 13時19分 NHK ニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150608/k10010106881000.html