「抜け道」線路侵入、検挙も 京都の京阪・山科-四宮駅間印刷用画面を開く
京都市山科区の京阪京津線山科-四宮間で、「抜け道」として住民らが線路内を歩くケースが相次いでいる。
道路を通るより約100メートル短縮できるとし、「違法だと分かっているが、突っ切った方が早い」と釈明する住民もいる。山科署は鉄道営業法違反容疑で警戒を強化し、注意を呼び掛けている。
問題となっているのは、住宅地内にある京津線の3カ所の踏切区間。各踏切の間は約15メートルと約40メートルで、東の四宮駅と西の山科駅が見通せる。
線路の北側の住民が東西に向かうには、線路を越え、南約50メートルの旧三条通まで出る必要がある。一方、線路内を通ると旧三条通を通過する経路に比べて3分の1の距離になるという。
普段から線路を歩くという男性(77)は「両方の駅を見て確認すれば電車の往来が分かる。遮断機が鳴っている時は絶対に渡らない」と話す。
山科署によると、問題の線路でこれまでに事故は確認されていない。ただ、線路内への侵入は鉄道営業法(線路内への無断立ち入り)に触れる。
住民の中には危険性を指摘する声もあり、線路内の立ち入り禁止の徹底を同署に要望しているという。
山科署は警戒を強め、署員が巡回中に線路内への立ち入りを確認した地元のアルバイトの男(72)と高校2年の女子生徒(16)を5月28日、同法違反容疑で書類送検した。
同署は「線路内が危険なことに変わりはない。ルールは守ってほしい」としている。
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