シリンダーの振動で発電し、従来型に比べ40%のコスト削減可
英ダイソンから羽根のない扇風機が売り出されて話題になったが、今度は羽根のない風力発電機をスペインのベンチャー企業、ボルテックス・ブレードレス(Vortex Bladeless)が開発した。炭素繊維やガラス繊維でできた細長い円錐形状のシリンダーを地面に垂直に立てておき、風を受けるとその反対側に渦ができ、シリンダーが振動する現象を利用。下の方に「リニアオルタネーター」を組み込み、永久磁石とコイルを直線的に往復させて交流電流を作り出す。
ギアやベアリングがないため、駆動音がなく、通常のブレード式に比べて重量は約5分の1、基礎部も50%以上小さくできるという。さらに同じ発電出力であればコストを40%削減できるとしている。メンテナンスも不要で、羽根がないので鳥がぶつかって死ぬバードストライクも防げる。ただ、良いことづくめのようだが、発電効率はブレード式ほどは高くないようだ。
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