<韓国>MERS隔離750人 初の3次感染に衝撃
◇相次ぐ外国人旅行客キャンセル 懸念される経済への影響
【ソウル米村耕一、大貫智子】韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が拡大している問題で、
韓国保健福祉省は2日、国内で初めて感染者2人が死亡し、さらに初の3次感染者が出たと発表した。
最初の感染確認から10日あまりで最も警戒していた3次感染が発生したことに韓国政府は衝撃を受けている。
外国人旅行客のキャンセルも相次ぐなど、経済への影響も懸念され始めた。
聯合ニュースなどによると、4~5月に中東数カ国を訪れた韓国人男性(68)が帰国後の5月20日に感染が確認されて以来、
韓国保健当局は感染者の周囲2メートル以内に近づいた家族や入院患者、医療関係者を隔離する「防疫網」を稼働した。
しかし、隔離が徹底されなかったため、病棟内の患者にも感染が拡大。
さらに、最初の患者と接点のなかった男性2人への3次感染までが確認され、保健当局への批判が高まっている。
1日に死亡したのは57歳の女性と71歳の男性。2人はともに5月中旬に最初のMERS患者となった男性(68)と接触していた。
また、最初の患者と同じ病棟にいて感染した男性(40)が転院し、そこで同じ病室の男性2人にうつり3次感染となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150602-00000081-mai-soci