6月1日、日本年金機構から年金加入者の氏名、住所、生年月日など個人情報125万件が流出した。2日には高齢者を対象に、この問題に便乗した不審な電話も相次いだという。一方で、高齢者でなくとも警戒するべきことがあると専門家は指摘する。今回の個人情報流出によってようなことが起こるおそれがあるのか。以下にまとめた。
■払い込まれる年金が他人にのぞき見される
流出した基礎年金番号と氏名、生年月日の3つの情報が揃えば、住所を変更することが可能となる。そのため、自宅に送付される「ねんきん定期便」の送付先を勝手に変えられて、受給した年金の額などを覗き見されるおそれがある。
このため、機構は流出の対象となった人が年金情報の手続き申請があった場合には、本人であることを確認したうえで行うとしている。
■振り込め詐欺に使われる可能性
流出した生年月日から、年齢がわかる。そのため、通信販売やダイレクトメールなどに情報が使われる可能性や、高齢者を特定して振り込め詐欺などにも利用される可能性がある。
神戸大大学院の森井昌克教授(情報通信工学)は、「年金番号の変更手続きには○万円かかる」などと持ちかけられ、振り込め詐欺などの被害に遭う可能性も考えられると述べた。
また、ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、振り込め詐欺犯が「情報流出の被害者が集まり集団訴訟を起こす」などとかたり、訴訟費用の手付金の名目で現金を振り込ませるといったことが起こり得るとしている。
以下ソースで
http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/02/pension-leakage_n_7491828.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001