迷走か、起死回生の一手か――。任天堂がディー・エヌ・エー(DeNA)と資本提携を結び、スマートフォン(スマホ)ゲームに参入する。「マリオ」に代表されるブランドは、任天堂が忌避してきた大乱闘の市場に飛び込む。岩田と守安、両社トップの秘めた絆が決断を後押しした。
■「OSはアンドロイド」
京都市南区上鳥羽の任天堂本社近く。昨年6月に竣工した白亜の開発棟がそびえる。ここでは今年3月、社長の岩田聡がその存在を明らかにした新型ゲーム機、開発コード「NX」のサンプル作りが進んでいる。会社側は「全く新しいコンセプトのゲーム専用機」「2016年に発表する」としか明かさず、携帯型か据え置き型かもわからない。だが、ある関係者はこう明かす。「基本ソフト(OS)はグーグルの『アンドロイド』を搭載する方向だ」。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO87370000Y5A520C1000000/