東電、ホースを設置以来点検せず 福島第1の汚染水漏れ
東京電力福島第1原子力発電所のタンクから3号機タービン建屋に移送中の汚染水がホースから漏れた問題で、同 社は1日、当該ホースを2013年に設置して以来、点検していなかったと発表した。
タンクの水にはベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり110万ベクレル含まれ、約7~15トンが漏れたと推定されるという。
ホースはポリ塩化ビニール製。
汚染水漏れのリスクが高いと指摘され、14年度から交換工事が進んでいた。
今回漏 れたのは、凍土壁の設置工事などの影響で交換していなかった箇所。
東電の担当者は「ホースをしっかり点検するのが基本的なルールなのに、手順書が作られていなかった」と話した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG01HCP_R00C15A6CR8000/
東京電力で漏えいの原因を調べたところ、問題のホースはメーカーが定める基準以上に大きく曲がっていたために負 荷がかかって亀裂が入っていたことが分かりました。
同じ種類のホースは耐久性不足のおそれがあるため順次、 交換されていましたが、今回の現場は、原子炉建屋の周囲 の土壌を凍らせる「凍土壁」の建設と重なるため、交換作業が行われていませんでした。
しかも、今回の現場は、ホースに水を流す際に周囲をパト ロールするなどの明確なルールがなく、漏えいも、別の工 事に携わる作業員が通りかかった際に偶然発見したということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150602/k10010099861000.html