「賛成票が足りない」世界遺産登録 “内部文書”で
テレビ朝日系(ANN) 6月1日 11時53分配信
「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録に韓国などが反対している問題で、日本政府の内部文書が明らかになりました。先月25日の時点で、ユネスコ世界遺産委員会の委員国21カ国のうち、ベトナムやインドなど12カ国が文書や口頭で支持を表明となっています。
一方で、ドイツなど7カ国は態度を明らかにしておらず、採決に持ち込まれた場合に可決に必要な3分の2、14カ国の支持には届いていません。
(政治部・澤井尚子記者報告)
日韓の対立が続く一方で、先月の事務レベル協議では、韓国側が譲歩の姿勢を示していたことが明らかになりました。
このなかで、韓国側はこれまで通り、強制労働が行われた7つの施設を対象から外すよう主張しました。ただ、一方で、強制労働の歴史があったことを何らかの形で残せば「23すべての登録を祝福する」との考えも示していました。
これを受けて、日本側は、施設ごとの展示物で「強制徴用工」の歴史に触れるなどの具体策を検討しています。これにより、韓国だけでなく、態度を保留している他の委員国にも理解を求める戦略です。
ただ、日本政府内には「譲歩は一切、必要ない」と強硬な意見もあるうえ、韓国側がこの日本の案に納得するのかも不透明です。1カ月後の世界遺産委員会までギリギリの調整が続きます。
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