同社は田中智也社長が平成18年に起業。多くの追加料金を求められる葬儀費用に疑問を抱いたのが、きっかけだ。
葬儀の会場や参列人数などに応じて葬儀費用を自動で見積もりできるソフトを開発し、価格順に葬儀社がリストアップされる専用サイト「葬儀本ドットコム」の運営を始めた。
ところが、検索結果によって同じサービス内容でも葬儀社間の価格差が大きいことが分かり、顧客から「どの葬儀社を選べばいいのか分からない」と問い合わせが寄せられた。
同社は「会場の使用料やひつぎの買い取り料などの相場価格が存在しないのが原因」としてひつぎや花などの卸業者に聞き取りを重ね、独自に設定した相場価格を基に定額制プラン「小さなお葬式」を開発。
同社がネット販売し、提携先の葬儀社に委託して葬儀を執り行う業界初のビジネスモデルを構築した。
◆通夜なしプラン
通夜、告別式、火葬をセットにしたスタンダードなプラン「小さな家族葬」(49万3千円)
同じ内容で100人までの参列者に対応する「100名までのお葬式」(64万3千円)のほか
通夜を省いた「小さな一日葬」(34万3千円)や、火葬のみの「小さな火葬式」(19万3千円)を販売している。
日本消費者協会が26年に発表した業界平均(約122万円)に比べ、割安に料金を抑えた。
戒名といった寺院関連の手配料などのオプションメニューのほかは、追加料金がかからない明朗会計を徹底。
質素な葬儀を求める顧客ニーズに合わせた商品が人気を集める。
40~60代の問い合わせが多く、利用者からは「表示価格はすべて込みの金額だったので助かった」「追加料金がなく、明確」などの声が寄せられているという。
サービスを開始した21年は約5千件を販売し、25年に1万4千件に達した。
全おソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150601-00000077-san-soci