[ワシントン 31日 ロイター] - 2016年の米大統領選への出馬が確実視されている共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州
知事は31日、オバマ米大統領の過激派組織「イスラム国」に対する政策を失政だと批判、空爆目標の選定やイラク軍の
訓練などのために米軍をイラクに派遣すべきとの考えを示した。
同日放映のCBSテレビの番組で述べた。
オバマ大統領はイスラム国にほぼ空爆のみで対処しており、地上部隊の派遣には否定的。空爆は一定の効果をあげては
いるものの、イスラム国の勢力を弱めるには至っていない。
ブッシュ氏は、現政権には「戦術はあるが、戦略はない」と批判。イスラム国の勢力拡大を防ぐため、米国がとるべき方策は
いくつかあると指摘した。必ずしも米軍を危険が伴う前線に派遣することを意味しないとしながらも、「イラクに対するイランの
影響を抑制するために、他国と協調して米国は建設的な役割を果たせるはずだ」とした。
ブッシュ氏は、大統領選への出馬を数週間以内に表明するとみられている。同氏の方針は、米軍を派遣すれば、前線で
戦わなくても空爆目標の特定によって戦況を好転させられるという共和党タカ派の考えと一致する。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OH1CL20150601?sp=true