いわき市漁協、容認の意向 浄化地下水の海洋放出
東京電力福島第一原発の汚染水低減対策で、建屋周辺の井戸「サブドレン」からくみ上げた地下水を浄化して海に放流する計画をめぐり、いわき市漁協は計画を受け入れる方向で漁業者の意見を集約する。29日、同市で開かれた理事会で確認した。
理事会は冒頭以外非公開で開かれた。矢吹正一組合長は理事会終了後、「漁業者が反対し続けても何も変わらない。いわきの海を元に戻すためにも計画を理解し、(東電に)協力していかなければならない」と述べた。
矢吹組合長は「計画に協力する必要があると思う一方、浄化した水を海に流すことに不安もあり、複雑だ」と漁業者の気持ちを代弁した。
市漁協は今後、7つある支所ごとに漁業者の意見を集約する。矢吹組合長は6月12日に開かれる次回理事会で意見集約の結果を聞き、市漁協としての方針を固めたい考えだ。
各支所が計画了承の方向でまとまれば県漁連に市漁協の方針として伝える。ただ、放出に対し抵抗感を抱く組合員もいるとみられ、意見が計画了承で一致するかどうかは不透明さも残している。
以下ソース
http://www.minpo.jp/news/detail/2015053023107