有名なレミングの集団自殺は本当か
まずはレミング(和名:タビネズミ)の疑問から。ネズミのような外見をした齧歯類(げっしるい)で、北アメリカやヨーロッパ北部のツンドラ地帯に生息している。彼らが自殺をするという説は真実ではない。
米アラスカ大学フェアバンクス校の博物館の元生物学者ゴードン・ジャレル氏は、そう信じられるようになった背景には、エサ状況などの要因で周期的に起こる個体数の激増があるという。
スウェーデンやフィンランドのレミングは、春になると数が激増し、より良いすみかを求めて山からわらわらと下りてくる。その様子は、1918年の『ナショナル ジオグラフィック』誌でも紹介された。
水辺にやってくると、押し合いへし合いしているうちに一部が水の中へ転げ落ちる。レミングは泳げるが、長距離を泳ぐことができずに、多くが力尽きて浜辺に打ち上げられるという。
一方、生き延びたものたちは、普通は山に生息する「レミングが通常いそうにもないところ」に新たなコロニーを形成して数年間生き延びる。つまり、これは自殺とは逆の生き残るための行動だ。
アラスカ州魚類狩猟局は、集団自殺説をさらに広めてしまったのが、米国で1958年に公開されたディズニーのドキュメンタリー映画「白い荒野(White Wilderness)」だったと指摘している。映画の中で、レミングが次々に海へ飛び込むシーンは、後に捏造だったことが判明した。
(中略)
猫はいつもちゃんと足で着地できるのか
これは必ずしも間違いではない。生後わずか1カ月の子猫でも、地面へ落下した時に足で着地できる。しかし、「すべての猫が同じペースで成長するわけではないですし、すべての猫がいついかなる時も着地に成功するとは限りません」と、スコットランドにあるエジンバラ大学の獣医師ナタリー・ワラン氏は説明する。
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