アフリカの食糧不足、一段と深刻に=国連
【カンパラ(ウガンダ)】国際連合の食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)は28日、アフリカで深刻な食糧不足に苦しむ国々が
1990年以降の20年間で倍増し24カ国に及んでいるとの報告を発表した。異常気象や自然災害、内乱がアフリカ諸国の農業を破壊している。
「2015年版世界の食糧不安情勢」と題した報告書によると、東アフリカと中央アフリカでは食糧不足が最も深刻で人口の30%が栄養不足となっている。
地球規模では食糧供給が改善しているにもかかわらずアフリカでは食糧危機の状態が続いているが、これは、雨水に頼るアフリカ農業のもろさを浮き彫りにしている。
同報告書は「異常気象や自然災害、政治不安と内戦のすべてが進展を妨げている」と指摘し、
「サハラ砂漠以南のアフリカ諸国は、世界中で最も栄養不足がまん延している地域だ」と述べた。
http://jp.wsj.com/articles/SB11729237550577364065404581014762277432864